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富山デザインコンペティション

富山デザインコンペティションの受賞作品を掲載しているリーフレットをいつも郵送いただいている。わたしも毎回ではないが、作品を提出しているが、まだ入選、入賞はしたことがない。片手間でやっていることと、富山へ行く時間がなく、富山県のもっている技術力を実際に実感できないでいるので、なかなかリアリティのある作品を発想することができないのが敗因だと思う。

2017年のコンクールでとやまデザイン賞を受賞したのは、段ボールのガムテープを切断するためのカッターのようなもの。しかし、カッターではない。「石器」という意味のタイトルがついているように、石器時代の道具を想像させるデザインである。アマゾンなどで届く段ボールを開封するための道具といえる。段ボールとつきあうことが多くなった現代人に必要なものだが、そのデザインが非常に原始的であることが評価されたのだろう。

しかし、よく考えると、わたしはいわゆるカッターで開封すればよいのではないか、と思うのである。このデザインが万人に普及するとも思えない。このデザインは、そのフォルムの美しさが評価されたのであって、日常的に使用される道具とはなりそうもない。カッターは紙も切れるし、お菓子の袋も切れる。そしてもちろん、段ボールのガムテープも切ることができる。そうした汎用性は捨てがたい。

デザインコンクールにはそれぞれ入賞する作品にコンクール独自の癖のようなものが感じられる。その癖に自分の発想が受け入れられるのか、ということが入賞するには重要になる。つまり、審査員の顔をみて作品を考える、ということもある意味で必要になってくる。コンクールとはそもそもそのようなものかもしれないから、こうした事実は否定すべきものでもないと思うが、入賞するために努力するのではなく、あくまで商品として流通し、日常的に使用されるデザインを目指したいものである。



by kurarc | 2018-02-22 23:01 | design