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映画『ラッキー』 無がある、ということ

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ハリー・ディーン・スタントン最後の映画『ラッキー』を観た。演じることを避けるという彼の演じ方は徹底されて、彼のドキュメンタリーをみているような錯覚にまで陥るような映画であった。

ランニングシャツとパンツ一枚の情けない姿をさらけ出し、なにも格好をつけることのない一人の老人の孤独をスタントンは演じていた。

そして、ラッキーは言う。「独り、aloneの語源は、all one(みんな一人)なんだ」と。
また、「そこにあるのは空。無あるのみ」と。

わたしはこの映画で、仏教哲学をユーモラスに学ぶことができた。そして、「無だけがある」ということがよく理解できたのである。

ハリー・ディーン・スタントンに、最後の映画でそのことを教えてくれてありがとうと言いたい。
 

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by kurarc | 2018-04-04 23:14 | cinema
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