2級建築士 製図講師へ

某学校の2級建築士製図講師を務めることが決まった。今年の夏は忙しくなりそうである。

わたしは大学が美大ということもあり、1級建築士の受験資格を得るためには、まず2級に合格しなければならなかった。2級建築士合格はまず一つの大きな山であった。2級建築士を受験することなしに1級を受験できる工学部の卒業生をうらやましいと思ったが、現在ではそうは思っていない。すべての建築士は2級から受験すべきとまで思っている。

わたしの仕事は2級建築士が設計監理できる規模をぬけでていないのが現実なので、1級建築士の資格がなくても困ることはない。1級建築士はいわばステータスで、使用しないがもっていて当たり前という世界、それが建築士の世界である。大手の設計事務所でも勤務しない限り、1級を必要とはしない。宝の持ち腐れなのである。

その点、2級建築士は基本的に木造製図が必須(3年に一度、鉄筋コンクリート造になる)であり、設計事務所を営むものにとってもっとも身近な課題が提出される。また、相変わらず手書きの図面が要求される。このPCの時代に手書きを試されるとはいかがなものか、という議論も当然あるかもしれない。近い将来、CADによる試験が行われるようになるかもしれないが、手を使って描くことの大切さを学ぶ場として、2級建築士の製図は、CADが当たり前となった時代、ある意味で大変貴重な経験となる。

iPadにもPencilを使うように、どのようにITが進化しても、手でなんらかの発想をすることは、人間である限り、なくなることはない。手とPCの両刀づかい、二つの自由で柔軟な使い手こそ求められているといってよい。試験に合格するというだけでなく、その大きな目標の過程として2級建築士製図をとらえてほしいと思っているが、受験生にそこまでの余裕はないのも現実だろう。

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by kurarc | 2018-05-13 11:31 | archi-works

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