日常の中のデザイン21 手ぬぐい

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手ぬぐいはあまり使用することはない。圧倒的にタオルを使う。しかし、建築現場でヘルメットを被るとき、夏場には手ぬぐいを一枚、ヘルメット内に入れて、汗取りとして使用する。剣道をする人はよく知っていると思うが、面を被るときに頭に巻くあの手ぬぐいのように。

手ぬぐいを1枚しかもっていなかったこともあり、「nugoo」という東京駅前KITTE内の店(上写真、nugooのHPより引用)でフレンチブルーの市松模様のものを1枚購入することにした。「市松模様」の「市松」とは人名で、昔は「石畳」と言ったようだが、歌舞伎役者の佐野川市松が舞台衣装の袴などにこの模様を用いてから市松模様と呼ばれるようになったのだという。

店員の方に、手ぬぐいのについての素朴な疑問をぶつけてみた。手ぬぐいの端部はなぜ切りっぱなしなのか?タオルは端部の処理が四隅になされているが、手ぬぐいは長手のみである。

この質問に対して、店員の方いわく、「よく乾くようにこうしている」ということと、もう一つ、「手ですぐに裂けるように昔からこうなっています」とのこと。非常に合理的な理由で、納得した。反物をただ切断しただけだから、だとも思うが、そのあたりは定かではない。

by kurarc | 2018-05-18 23:51 | design