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細川博昭著『鳥を識る なぜ鳥は人間とにているのか』

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都立多摩図書館でこの書物を見かけ、早速地元の図書館からとり寄せた。

まずはこの書物のタイトルに惹かれた。鳥と人間が似ている?普通だれもそのようなことは考えもしない。鳥には翼があるが人間にはないのだから。しかし、そうした相違があるにしても、この書物では、まず最初に人間の特性としてよく話題にのぼるいくつかの事柄、たとえば、道具を使う、二足歩行、文法に基づいた言語をもつ、頭脳をもつ、豊かな感情をもつ・・・といった要素すべてを鳥ももっていることを指摘する。

鳥に対する研究が近年格段に進化したのは、世界各地で発掘される恐竜の化石によることも大きいという。最近の発掘で恐竜には羽毛の痕跡がみつかり、恐竜と鳥との関連が明らかになってきたというのである。つまり、恐竜を識るには鳥を識ることが必要になってきたのだという。

こうした発見は図鑑にも現れていて、2010年代に発刊された恐竜には羽毛が描かれることが常識となっているという。現在、鳥の研究は、こうした恐竜の新たな発見との関連で大きく深化し、今、新たな鳥への認識が求められている、といえる。最近、野鳥の観察をはじめるようになったが、それは単に鳥の声やその色彩の美しさ、愛らしさからであったが、どうも鳥への関心は、動物学の中でかなり重要な位置を占めていることが理解できた。

この書物をまだすべて読んだわけではいないが、目から鱗がおちる、とはまさにこの書物の内容のようなことである。地球外生物への関心も悪くはないが、身近に暮らす鳥たちに目を向けることの大切さを改めて教えてもらった。今に、鳥たちとコミュニケーションが可能となることも夢ではない、と思わせる内容の書物である。

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by kurarc | 2018-05-20 21:22 | books
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