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台湾映画『セデック・バレ 第1部 太陽族』

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世界で一番親日的と言われる台湾で、これほど日本人に対する恨み、憎しみを映像化した映画はないのではないだろうか。それも、日本が3.11でカタストロフィを迎えたまさにその年にこの映画は公開された。

台湾における抗日蜂起事件、霧社事件を題材にした映画である。台湾の日本による近代化の中での闇を描いた映画である。こうした映画を観ただけでも、20世紀とは恐ろしい時代であったと思われてならない。近代化の過程で、人間は何を失い、何のために近代化していったのかについて考えさせられる。

台湾は今や日本人が最も気軽に旅することができる海外だと思うが、100程前にはどのような歴史がこの南国で刻まれていったのか、そのことを知ってから旅するべきである。この映画には、日本で以前活躍されたビビアン・スーさんが女優として出演している。彼女はこの映画の中で蜂起に加わったセデック族(タイヤル族)の血をひくという。

台湾映画は日本に気を使っている映画、好意的な映画が多いと思うが、無理はよくない。この映画のように歴史的事実を描くことも台湾と日本の理解を深めるために重要である。この映画には第2部がある。まだ観ていないが、どのような結末を描いているのか楽しみである。

by kurarc | 2018-11-23 22:55 | cinema