瞽女ミュージアム高田

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今年も様々な映画を観たが、その中で特に印象に残っている日本映画は『はなれ瞽女おりん』である。DVDも購入し、自宅でも鑑賞。昭和30から40年代まで、瞽女の文化が生きていたというから驚きを隠せない。わたしの生まれた1960年代は、江戸、明治、大正、昭和と続く文化の最後の閃光が輝き、消えていった時代であったのかもしれない。

瞽女について検索していると、新潟越前高田に「瞽女ミュージアム高田」があることに気づいた。今、もっとも見学したいミュージアムである。名著『日本の民謡』(浅野健二著、岩波新書)には、日本の民謡が数多く取り上げられているが、さすがに瞽女唄は見受けられない。これは落ち度と言わざるを得ない。

高田というと建築では「雁木」(上写真)が有名である。ブルーノ・タウトは、高田ではないが、1935年5月に富山から親不知、泊崎他を旅しており、この折りに雁木を見学し、その風情を日記に記している。タウトすら観ている雁木をわたしはまだ観ていない。タウトはわざわざ冬の横手に旅し、「かまくら」まで見学に行っている。できれば、冬、雪の降る季節に雁木を見学し、その建築的な工夫を体験すべきなのだろう。

それにしても、瞽女のような盲目の女性たちの文化になぜこれほど引きつけられるのだろう。それは、こうした瞽女、遍歴の文化に何百年という底辺の人々の記憶が継承されていると思えるからだろう。瞽女ミュージアム高田のHPによれば、2020年には、この瞽女をテーマとした映画(下)が公開されるという。

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by kurarc | 2018-12-17 22:14 | cinema