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名作でなく傑作 映画『SWING GIRLS』

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映画『SWING GIRLS』を初めて鑑賞。矢口監督の映画も初めてである。まずはこの映画の軽妙な進行とユーモア、そして普通の女子高生がジャズをやるというコンセプトが見事に描かれていて感心した。こうした映画は、カンヌ映画祭やヴェネチア国際映画祭などに出品されるような映画ではないと思うが、そうした映画祭とは無縁であっても、この映画の価値が高いことに変わりはない。

俳優たちが楽器を練習し、ライブで披露するという映画のつくり方にも共感を覚えた。様々な音楽映画はあるが、音楽映画は俳優が演奏して初めて輝きを増す。それは、単にリアリティという問題ではなく、音楽がもつアウラと映像とが密接に関連しているということである。

最もおもしろかったのは、イノシシに追いかけられるシーンであろうか。そのシーンにかぶせた「この素晴らしき世界」というルイ・アームストロングの歌とのミスマッチがたまらなかった。そして、田舎の女子高生(ここでは山形)の生態が事実とは異なるにしてもうまく描かれていた。個性的な配役もよいし、映画のラストがコンサートで終わるという切り方も爽やかであった。

矢口監督の映画づくりはうまい、の一言。わたしの大学の後輩でもある矢口監督の映画をこれからも応援したい。

by kurarc | 2018-12-30 23:05 | cinema