ヤオ・スーロン 「情人的眼涙」
日本ではテレサ・テンが有名だが、そのテレサと肩をを並べるほどの歌手のようで、わたしはまったく知らなかった。アジア人を代表するような女性の歌声は、悲しい歌であるにもかかわらず、どこか明るい。最近、この明るさがアジアらしさのような気がしている。映画の中では、シャンルンとシャオユーが偶然にもこの曲を好きだと言うこと知り、愛情が深まる。
こうした歌を映画に挿入することは、香港映画の影響であるなど言われているが、この曲の挿入は、この映画になくてはならない断片となっている。そして、映画の主題とも絡んでいて、彼女の優しい歌声が映画を柔らかく包んでもくれている。
相変わらずこの映画のサントラをよく聴くが、彼女の歌声で心がホッと落ち着く。これはアジア人女性の声の魅力であり、わたしが正真正銘のアジア人であるからであろう。
by kurarc | 2019-01-13 14:47 | Asia(アジア)