人気ブログランキング |

防災建築

阪神淡路大震災から24年が経過した。3.11からも8年を迎えようとしている、その間、防災について私たちの身の回りは進んだのだろうか。まずは、他者に頼るのではなく、自分で工夫できるところ、準備すること、ものなどを考えておかなければならない。

わたしは建築を設計する立場から、建築の中で、いざというときに役に立つデザイン、しつらえなどを考えた空間をつくりたいと思う。単に「きれいに」、「かっこよく」デザインする建築はわたしは必要ないと思っている。建築が地震や火災に強いものとすることは当然だが、万が一の災害のときに、思いがけない機能を果たすような建築、住宅を設計することが必要に思われるが、その実現にはクライアントの方々にも賛同していただかなくてはならない。

たとえば、来月着工される建築には土間がある。こうした空間をつくっておけば、ここで自由に直火も使えるし、煮炊きもできるだろう。フローリングだけの住宅では、万が一のとき、火を使うことは危険である。土間ができなければガレージのようなスペースや屋上、軒の深いテラスなども有効利用できそうである。

住宅を設計するときに、日常的な機能だけでなく、災害時など非日常的な出来事にも想像力をはたらかせて、空間をしつらえておくことが望まれるだろう。そうした防災建築でもある空間を地域の中に確保したい。もちろん公共の建築物でこうした備えがあればよいのだが、住宅の中で一つ一つつくっていくことも必要だろう。その結果、住宅は個人のものから離れて、地域の財産となるだろう。そうした広がりのある住宅を設計をしたいものである。

*土間のある住宅の土間は、わたしからの提案ではない。しかし、万が一のときに有効活用できる空間になりそうだと、勝手に思っている。

by kurarc | 2019-01-19 17:07 | archi-works