大船今昔
打ち合わせ後、鎌倉に住む従兄に会い、昔話に花を咲かせた。わたしと17歳年上の従兄は、昔の大船のことをよく知っていて、わたしの知らなかった大船の街の姿を語ってくれた。興味深かかったのは、わたしの母の実家の近く(大船から藤沢寄り)に古くはよく栄えた商店街があったことであり、昔は母の実家の近くに映画館もあったこと、また銭湯もあり、そこに従兄がよく通ったが、その銭湯で笠智衆さんに度々会った、という話を聞いた。また、母の実家の隣の魚屋は、大船軒のアジの押し寿司のアジを一手に取り仕切っていたことなどを聞いた。この魚屋は笠智衆さんがよく立ち寄っていたということは母からよく聞いていた。
従兄は鎌倉に関する著作もあり、鎌倉に関してかなり詳しいのだが、笠智衆さんのお墓が、成福寺(大船-北鎌倉の間、横須賀線から見える)にある、ということも教えてもらった。鎌倉に住んでいた頃、この近辺をよく車や自転車で通っていたが、まさかこの寺に笠さんのお墓があるとは知らなかった。浄土真宗のお寺は鎌倉ではここしかないから、ということらしい。
従兄とはもちろんこうした話だけではない。ブログではとても書くことができないようなそれぞれの苦労話、涙なしでは語れないような話、家族の話など、従兄同士でなければできないような話を交わす。わたしにとって良き兄のような存在である。若いことは美しいが、若いものとは交わすことのできない話もある。笠智衆さんと一緒に風呂に入った人など、今どこにいるだろう。
by kurarc | 2019-02-27 23:55 | 鎌倉-Kamakura