Vieira da Silva(ヴィエイラ・ダ・シルヴァ)の絵画

b0074416_20323785.jpg
b0074416_20294686.jpeg

Vieira da Silva(ヴィエイラ・ダ・シルヴァ)の小さな作品集がイギリスから届いた。リスボンに住んでいた頃、住まいの近くであったこともあり、彼女の美術館(上写真)にたまに出かけた。彼女の作品集が無性に観たくなり、最も安価なものを購入したのである。

日本では相当絵画に詳しい方でない限り知られていない画家ではないだろうか。1908年、リスボン生まれ。その後、パリやリオ・デ・ジャネイロで活躍した。・・・ダ・シルヴァという姓は以前もブログで書いたがユダヤ系ポルトガル人だと思われる。

彼女の絵画はいわゆる抽象画であるが、そのセンスになぜか引きつけられる。後期には都市や建築物、空間などをモチーフとして線と小さな面の集合体で絵画を描いている。リスボンの美術館内で「The Thirteen Doors」(1972年)というタイトルの絵画を観て、彼女に興味をもったことを覚えている。直訳すれば「13のドア」だが、絵画にはどう数えても12しかドアが描かれていない。もう一つはどこに隠れているのだろうか、などと想像がふくらんだ。色彩も美しい。

彼女の絵画であれば購入しても良い、と思わせる。センスの良さ、としか言いようがないが、そこにはどのようなコンセプトや理論が隠されているのか興味が尽きない。

*下 「リスボンのアトリエ」と題された作品
この絵画をよく見ると、パースペクティブの消失点と画面全体の対角線が重ね合わされている。パースは狂っていることになる。つまり、立体感と平面が重ね合わされているのである。あるいは、異なる消失点が重ね合わされているという見方もできる。

b0074416_20300814.jpg

by kurarc | 2019-03-12 20:30 | art