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RCR Arquitectes カタルーニャの建築家たち

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TOTOギャラリー間でスペイン人(カタルーニャ人)3人(ラファエル・アランダ、カルマ・ビジャム、ラモン・ヴィラルタ)を中心メンバーとする建築家たちRCR Arquitectesの展覧会を見学してきた。2017年には建築家のノーベル賞と言われるプリツカー賞を受賞した建築家グループである。年代もほぼわたしと同世代の建築家たちである。

彼らの仕事(仕事の事例 上写真:バルセロナ、サンタント二図書館)が興味深いのは当然のことだが、その拠点が、バルセロナから北へ100km程(グーグル・マップでみた限り)離れた自然のなかで、古いヴィラ(ラ・ヴィラと呼ばれる)を改築した建築内で建築研究所を立ち上げ仕事をしているようなのである。

これは東京を中心とすると、群馬の高崎、あるいは栃木の宇都宮、静岡の伊東あたりを拠点に活動している感じであろうか。こうしたいわば地方で活躍する建築家たちでありながら、地域性と国際性という両価的な仕事をこなしていることが高く評価されたようだ。

会場内では彼らの活動のビデオが流されていたが、多分、彼らの話す言葉はカタルーニャ語であったのではないか?通常のスペイン語のような乾いた響きが感じられなかったから、そのように思ったのである。仕事は、外部廻りではモダンな装飾性の強い仕事ではあったが、日本の建築のように、設計に時間がかけられなかったことがわかるような仕事ではない。きっと日本の3倍以上の時間を設計に費やしているはずである。建築自体の印象が重々しく、暗い印象であったことは気になったが、設備を含めた素材の選択、収まりに相当の時間が費やされたのがわかる。

彼らのように今後、地方の素材や技術を再評価し、地方でゆっくりと仕事をこなしていくような建築家のあり方に益々注目が集まっていく時代となるかもしれない。このわたしも、できればそのような工房をもつことができればと思わなくはない。工房をもてないとしても、彼らのように、様々な地域と関わっていけるような仕事をしたいものである。

by kurarc | 2019-03-24 23:04 | architects