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都市問題としてのシュロの繁殖

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都心部でシュロが急激に繁殖しているという。温暖化の影響により、亜熱帯性の植物であるシュロが越冬できるようになり、野生化しているのだそうだ。また、ヒヨドリがシュロの種を運び、繁殖していると推察されている。

しかし、最も大きな原因は、繁殖しかけたシュロが手入れされず、放置され繁殖してしまっていること、つまり、温暖化という理由よりも、人の自然管理の問題であるということのようだ。

シュロは成長は遅いが、ひとたび大きく成長するとそれを取り除くのに手間がかかり、造園業者からも敬遠される樹木ということである。都市部の美しい自然といわれるものは、実は自然ではなく、人の手が入り初めて美しく維持されるということなのである。
(上写真:国立科学博物館付属自然教育園内のシュロ。都市特有の姿をとどめる教材としてシュロの繁殖をわざと展示している場所。
下写真:じろぼうえんごさく 稀少植物である。)

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*目黒駅から徒歩10分程度、白銀台にあるこの自然教育園は稀少な植物の宝庫であり、見応えがあるが、周辺部が都市化され、車の騒音がひどく、落ち着いて植物を観察できる環境にないのが残念である。その点、地元の神代植物公園は周辺環境には恵まれている。)

by kurarc | 2019-03-31 22:38 | nature