人気ブログランキング |

タクシー・サウダージ 日本人のボサノヴァの姿



b0074416_11222954.jpg

仕事をしながらNHK・FMを聴いていると、秩父生まれでタクシーの運転手をしながら60歳でデビューしたというボサノヴァ歌手、タクシー・サウダージさんの演奏が流れてきた。以前、日本人のボサノヴァは何かボサノヴァらしくない、といったことをこのブログで書いたが、タクシー・サウダージさんの歌とギターはその偏見を払拭してくれるものであった。

すでにYou Tubeなどでも聴くことができるが、秩父という風土の中から生み出されたボサノヴァは、民謡とボサノヴァとの融合のようでもあり、まずは素直な演奏に関心した。また、日本語で歌われた「イパネマの娘」も下手なブラジル・ポルトガル語で聴く演奏より、新鮮であった。

タクシー・サウダージさんは、その風貌もよいが、放浪の末、故郷の秩父に帰り、ボサノヴァを演奏するようになったという経歴の持ち主。その放浪先も、ブラジルやインドなど、私の世代が興味をもった地域と共通する。ギターを独学で学んだというが、そのテクニックもかなりのものである。

こうした音楽は大きくメディアに取り上げてほしくないが、一部のコアなファンだけのものにもしてほしくない。ここには気取ったボサノヴァ歌手にはない自然な音楽が感じられて、久しぶりにボサノヴァのあらたな魅力を発見することができた。

by kurarc | 2019-05-02 11:26 | music