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モモ 耳を澄ます少女

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ミヒャエル・エンデ著の『モモ』を読み始めた。1980年前後だったろうか、エンデの童話が日本で話題になったが、わたしは読んでいなかった。モモが円形闘技場に住む少女だったことを思い出して、急に読みたくなった。

モモは耳を澄ます少女、人の話、自然に耳を澄ますことが得意な少女である。エンデはこのなにげないモモの行為をまずこの童話の最初に取り上げ、星の世界にまで届くように耳を澄ますことの重要性を訴えている。

偶然にも、わたしの現在もっとも好きな女性歌手アナ・マリア・ヨペックの最新アルバムの4曲目「PATRZ I SLUCHAJ」は、「見て、耳を澄ませて」の意。彼女も砂の一粒、カラスの羽音、光、雨の雫、鹿の優しい目、吹き荒れる強い風・・・etc.について、「見て、耳を澄ませて」と歌っている。

エンデが言うように、この当たり前の行為をどれだけの人ができているのだろう。もちろん、このわたしも自信はない。今、人が見ているのはスマホばかりではないか。先日、幼なじみと蛍狩りに出かけたが、久しぶりに何かを見ることの楽しさを味わうことができた。それは、子供の頃よく見ていた昆虫の生きている姿である。

by kurarc | 2019-06-20 18:43 | books