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君が代とDドリアンスケール

ジャズという音楽について学習しているが、その前に実は日本音楽を学ばなければならない。わたしは雅楽など日本音楽についてまったく無知であるし、興味もなかったが、ジャズのような民族音楽を学ぶようになると、足元の音楽が気になる。

オリンピックが近づいてきたこともあるが、「君が代」を聴くことが多くなった。歌詞については諸説あり、言及を避けるが、曲についても誰が作曲したのか等真相には諸説ある。雅楽の壱越調による曲であるという説が有力だが、わたしとしては、Dドリアンスケールの曲と解釈する見解が興味深い。

Cメジャースケールをレから始めるスケールはDドリアンスケールと言われる。このスケールを使った最も有名な曲は「SO WHAT」だろう。「君が代」では、このスケールの「ファ」の音を使用していない。つまり3度の音を省略していることによって調性が微妙になり、あの厳かで不思議な雰囲気のメロディーが生まれているのである。

作曲者にはDドリアンスケールなどと決めつけると叱られてしまうかもしれない。しかし、作曲者と言われる林廣守(原曲は奥好義と言われる)は、雅楽奏者でありながら西洋音楽を学ぶことを命令された音楽家であった。Dドリアンスケールの響きと壱越調を近いものに感じていただろうし、意識できたはずである。そういえば、「君が代」をアドリブで奏でている演奏者を聴いたことがない。やはり、タブーと考えてしまうのだろうか?

by kurarc | 2019-09-06 23:39 | music