国分寺 丘の上APT

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幼なじみと国分寺にある「丘の上APT」(上写真 HPより引用)へ。

こちらの建築は建築史家としても著名な藤森照信氏による設計である。その名の通り、国分寺の丘の上にあり、そこから二子玉川まで国分寺崖線が見渡せるという。こちらの画廊には、現在、古代アンデス染織や縄文式土器他が展示されていた。縄文式土器に興味があるという幼なじみが、是非行きたいというので付きあった。

画廊のご主人と古代の話になり、時間感覚が話題になった。日本人の原風景などと紹介される棚田のような水田風景も実は最近のことで、縄文まで遡れば、そのような風景はなかったのだ。その頃は焼畑が主流であり、水田は自然をある意味で破壊する行為であったなどと話がはずむ。

最近、すべてがインターネットの中にあるかのように錯覚してしまうが、それは大きな間違いであることに気づかされる。インターネットは何気なく検索する時点で、上位に配置される情報に左右され、自分の視野を実は狭めてしまっている。わたしの気になる建築家など、インターネット状に情報がないものばかりである。

ご主人は展示されているような古代の事物に若い人たちに触れてもらいたいと言っていた。漫画などでこうした古代を取り上げてくれれば良いのにとも。インターネットはこうした悠久の時を考えるような道具にはなりえていない。少なくともそうした意識を持たない限り、上澄みの情報に左右されるだけである。

画廊や美術館でよくするように、ただ鑑賞するだけではなく、展示されている事物を見ながら対話を楽しみ、広大、深遠な事物の時間を考えるような機会をつくるべきなのだと思った。丘の上APTは小さな画廊であるが、国立近代美術館などご立派な美術館へ行くより有意義な時間を過ごすことができた。

by kurarc | 2019-11-10 20:53 | art(藝術)