「路小雨 ル・シャオユー」という曲

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今年はジャズ理論を学びお直した。ジャズは高度な音楽理論の理解なしには演奏できない。もちろん、感覚的に理解して演奏できるミュージシャンもいるらしい。しかし、大半のミュージシャンはその反復で、感覚と理論による検証を往復することになる。

複雑な理論、ハーモニー、リズムもよいが、そうした高度な音楽でなくても、人々を感動させることができる。ポピュラー音楽がそうした音楽の代表だろう。わたしはその中でも、最近の一番は、ジェイ・チョウの映画音楽である。

彼が主演し監督も務めた『言えない秘密』の映画音楽のできは素晴らしい。以前にも書いたが、今年も何度サウンド・トラックを聴いたことだろう。そんなかでも特に好きな曲は「路小雨 ル・シャオユー」という曲である。

この映画は、台湾版「時をかける少女」といった映画だが、その少女の名が「路小雨 ル・シャオユー」で、グイ・ルンメイが演じている。彼女のテーマ曲が「路小雨 ル・シャオユー」である。

”路”と”小雨”という漢字がまたよい。この感覚は、漢字文化圏の中国、台湾や日本人にしかわからない感覚だろう。映画の中でも大雨ではなく小雨の情景がいくつか含まれる。小雨の中での出会いがある。

この曲がよいのは、「ドレミファソラシド」しか使っていないことである。ピアノで言えば白鍵のみで弾かれる。複雑なハーモニーも一切ない。それなのになんと魅力的なメロディーだろう。この曲を聴くと、「路小雨 ル・シャオユー」という漢字とその台湾語の発音が響いてくる。優しく少し悲しい、爽やかな曲である。

ジェイ・チョウは今どうしているだろうか?

by kurarc | 2019-12-27 20:34 | music(音楽)