ルイス・バラガンのヒラルディ邸 カナリア色

ルイス・バラガンのヒラルディ邸 カナリア色_b0074416_14160102.jpeg


図書館でメキシコの建築家ルイス・バラガンの建築空間を分析した書籍を読む。

彼の建築を、回遊性、スケールと素材、内向性、庭、重層性、色彩と光の6つに分類し、まとめたもの。

バラガンの建築は、様々な面で興味深い仕事が多いが、この書籍の中の「色彩と光」の章で、特に色彩にこだわったヒラルディ邸のコリドール部分(上写真、HP  VIVA! MEXICOより借用)の色彩として、「カナリア色」という色名が出てきた。日本ではあまり使われない言葉だと思うが、単に黄色というのではなく、カナリア色というと、もちろん、鳥のカナリアを思い浮かべるし、黄色の中に何か微妙な差異まで表現できる命名だと思い、感心した。

カナリア色はスペイン語で、「Amarillo  Canario」(ポルトガル語だと、Amarelo Canario、・・・na・・・の”a"にアセント・アグードがつく)と表記されていた。また、興味深いことに、色彩の要素のなかに空の色彩「Azul  Cielo」まで含めていたことである。確かに、建築本体の色彩ではないが、空の色は、建築の背景として重要である。

日本の建築家はあまり色彩を使うことをしない。色彩の使い方は難しいし、色彩を使うことを求めるクライアントも少ない。しかし、バラガンの建築をみていると、それも消極的な思い込みのように思えてならない。色彩を有効に使うことは、建築をより活き活きさせる要素になると思う。

*上の写真コリドール右にはめ込まれたガラスもカナリア色で、斑点模様が施されている。

by kurarc | 2020-01-26 14:17 | colors(色彩)