イタリア文学の方へ

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最近気がつくと、イタリア文学者に惹きつけられているのである。少し前に紹介したピランデルロ(ピランデッロ)しかり、タブッキもそうだ。彼らは映画との関連も深いということもある。

そのきっかけは2年ほど前、ジュリアン・グラックの『シルトの岸辺』を読んだことである。文庫で500ページを超えるこの小説は、ディーノ・ブッツアーティの小説『タタール人の砂漠』と比較される小説であった。また、イタロ・カルヴィーノは昔から好きな小説家であったが、カルヴィーノを見出したのは、チェーザレ・パヴェーゼであった。それに、ジョバンニ・ヴェルガも忘れてはならない。「カヴァレリア・ルスティカーナ」のヴェルガである。

これらを見ていくと、一つは、ネオ・レアリズモのカルヴィーノを中心として、その先駆者とポスト・カルヴィーノといった作家(これが誰なのかわからない)が気になっているということである。また、シチリアの作家たちへの興味である。タブッキはもちろんポルトガルとの関連から興味がある。タブッキがポルトガル語で書いたという『レクイエム』のポルトガル語バージョンも手に入れたいと思っているが、主な書店に連絡しても、入手できないという有様であった。

もちろん、イタリア文学者は他にも数多いことだろう。文学は苦手ではあったが、こうした作家を読み解いていって、文学の興味の幅を広げていきたい、そう思っている。まずは、エーリオ・ヴィットリーニの『シチリアでの会話』からだろうか。岩波文庫で読めるが、400ページを超えるそのうちの100ページ以上が訳者の解読によるという特殊な小説である。訳者の熱意はただものではない。スペイン内戦に衝撃を受けて書かれたという小説。パヴェーゼの『故郷』とともに早く味わいたいと思っている。

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by kurarc | 2020-03-06 21:15 | books(本(文庫・新書)・メディア)