緑園都市 手すりを構造材にした階段
わたしが担当したビルは看板で埋め尽くされ、かなりショックを受けた。これも商業建築の宿命か。
最上階にデザインした手すりを構造材としたメンテナンス用の階段(上写真)だけがわたしを救ってくれたように思う。ここだけは、なにも手がつけられず、竣工当時のまま残っていたからである。
この計画から学ぶこと(反省すべきこと)は数多い。建築のプロポーションについて、建築と時間について、商業建築の残酷さについても考えさせられる。やはり、代官山のヒルサイドテラスのように、クライアント(オーナー)の品格が建築には必要だということだろう。
by kurarc | 2020-03-21 22:29 | 建築活動記録