映画『旅の重さ』

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『旅の重さ』という映画を久しぶりに観た。いつ頃観たのかまったく思い出せない。多分、10代の頃、地元の映画館で観たと思う。ギターの3フィンガーのイントロで映画音楽がはじまる。曲は吉田拓郎の「昨日まで、そして明日から」。

良い映画だったという記憶があり、また、旅をあつかっているということもあり、衝動的に観たくなったのである。監督は斎藤耕一。主演は高橋洋子。脇役として秋吉久美子がでるが、この二人のデビュー作であるという。その他、三國連太郎、高橋悦史、岸田今日子など名優が軒をつらねている。

女子高校生が四国のお遍路さんになりすまし、母子家庭の環境から逃亡し、家出同然の旅にでる。その中で様々な出会いと別れ、裏切りなどを体験しながら大人に成長していく映画である。

久しぶりに観て、まず驚かされたのはカラー映像の美しさとロケ地の美しさであった。オール四国のロケであったが、特に愛媛県西端の外泊の集落の石垣は美しく、貴重な建築映像資料となっている。

1972年の映画だが、まったく古臭くない。確実に日本アカデミー賞のレベルの映画である。映画館で味わいたい映画である。

*原作者、素九鬼子さんはこの4月5日に逝去されていた。ご冥福をお祈りしたい。

by kurarc | 2020-04-10 21:29 | cinema(映画)