大航海時代の捉え直し

*大航海時代の変遷について(『鄭和の南海第遠征 永楽帝の世界秩序再編』(宮崎正勝著、中公新書より)

第1次大航海時代:ダウ船によるペルシア湾とアフリカ東岸、インド、東南アジア、中国を結びつけた時代

第2次大航海時代:中国沿海地域の住民がジャンクを用いて東南アジア、インド、ペルシア湾まで航海するようになったダウ交易圏とジャンク交易圏が共存するようになった時代>>>鄭和の南海遠征

第3次大航海時代:ヨーロッパが大西洋にネットワークを広げ、ヨーロッパ諸港市をセンターとしてアジア海域とも結びつくようになった時代

第4次大航海時代:蒸気船が世界の海を高速で結びつくようになった時代

大航海時代というときに、第3次大航海時代が強調され、それ以前の第1次、第2次大航海時代が世界史の中に適切なかたちで組み込まれていない。

by kurarc | 2020-04-27 21:27 | fragment(断章・断片)