ジャン・ヌーベル  フィルハモニー・ド・パリ

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来年のオリンピック開催はかなり現実的ではなくなってきているような気がしてきた。新国立競技場も竣工したのはよいが、衝動的に見に行きたくなるような建築では残念ながらない。それに比較して、海外には理屈なしに見に行きたくなる建築が数多くある。わたしは、まずはノーマン・フォスター設計のベルリン、ライヒスターク(国会議事堂)、それに、パリに2015年に竣工したフィルハモニー・ド・パリの建築である。(パースはジャン・ヌーベルHPより引用)設計はジャン・ヌーベル。彼の建築はリスボンに滞在中、パリに行った時に見学したが、それ以来、見ていない。

BRUTAUSでクラシック音楽の特集があり、その中で、この建築を紹介していた。N響のコンサートマスターである篠崎史紀氏はこのホールで演奏したらしいが、かなり音響がよいとのこと。建築のかたちは奇抜だが、どうもそれだけではないようだ。ヌーベルの建築は直線的な建築が多いが、これはかなり冒険したと思われる形態である。そのコンセプトがどこから導き出されたのか興味深いが、この建築について詳しく資料にあたっていないこともあり、図書館が開館したら調べにいきたいと思っている。

*ライヒスタークについては、CASABELA最新号906に赤坂喜顕氏の論考がある。ライヒスタークのガラスのドームとブルネッレスキのサンタ・マリア・デル・フイオーレのクーポラ(ドーム)が比較され論じられている。

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by kurarc | 2020-05-28 20:38 | architects(建築家たち)