『ファーブル先生の昆虫教室』(文:奥本大三郎、絵:やました こうへい)

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ファーブル昆虫記を子供向けの絵本にしたものに、『ファーブル先生の昆虫教室』(文:奥本大三郎、絵:やました こうへい)がある。童話を読むように昆虫について学ぶことができる。最近は子供向けの書籍のコーナーへ足を運ぶことが日課になってしまった。とくかく、良書が多い。今の子供達は幸せである。学ぶ意欲があれば、どのような分野でも良書がそろっているからだ。

この本の中に、「ホタル」に関する章があった。ホタルには飛ぶホタル=ファイアフライと地面にいるホタル=グローワームという種類があることを知った。また、ホタルは卵も幼虫もさなぎのときも光るのだという。

昔の日本人はホタルの光で本を読んだ、などと言われるが、それもまんざら嘘ということではなく、たとえば、南アメリカに生息するヒカリコメツキというホタルは、体も巨大で、字が読めるくらいに明るくなるそうだ。南アメリカの人はそのホタルをサンダルにつけて夜道を歩いたというくらいなのだとか。

日本ではホタルの光の点滅時間も関西と関東では異なり、、関西では約2秒間隔、関東では約4秒間隔だという。

この本の中に、ファーブルの使った机の写真が掲載されているが、本を広げただけでふさがってしまいそうな小さな机である。パソコンもない時代、ファーブルはこの小さな机で昆虫記や植物記を著した。生きた昆虫を観察し続けたファーブル、子供の心を持ち続けた先達であり、真の科学者の一人だったと思う。

by kurarc | 2020-07-28 18:03 | books(書物・本)