Perfume 21世紀の舞姫たち

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中田ヤスタカ氏の曲に興味を持ち、楽譜集などを買って眺めている。彼の曲はテクノでありなが、非常にポップであり親しみやすいことがその特徴である。さらに、歌詞の曲への取り込み方に特徴がある。どのように歌詞を歌っているのか聴き取れないようなものも多い。

その曲を振り付けに合わせて表現しているのがPerfume(写真はHPより借用)という広島出身の女性3人によるユニットである。ほぼコンピューター上で打ち込まれた曲と歌に合わせて振り付けを行いながら音楽を表現する。その身体の動きは繊細でシャープであり、凡庸なアイドルの振り付けとは異なる。この振り付けもMikiko先生と彼女たちが慕うダンスの先生のオリジナルである。振り付けは独学だと言われ、アメリカ留学時にアメリカ人のダンスを知り、これを日本人ができるものではなく、異なる表現を模索した結果、行き着いた身体技法と言える表現である。

Perfumeというユニットが興味深いのは、こうした背後から支えてくれるアーティストたちの発信装置のようになっていることである。つまり、彼女たちにはよい意味で自己表現というものがなく、柔軟で、従順な表現者に徹しているのである。

中田ヤスタカ氏、あるいはMikiko先生が自ら演じていたら、これだけヒットするような音楽にはならなかったはずだ。Perfumeという3人の個性的な女性たちのオーラは確実に存在している。そのオーラがヒットへと導いたのだと思うが、オーラにいやらしさがないのがよい。表現者という立場で淡々と仕事をこなしていく職人のような舞姫たち、そうしたあり方に共感が集まっているような気がする。

彼女たちはすでに30歳を超えている。残念ながら、このオーラはあと数年で消えていくのかもしれない。(彼女たちも結婚するのだろうから)ここ数年が彼女たちにとって重要な時間となるに違いない。

*いろいろ調べてみると、彼女たちは彼女なりに振り付けを精査し、創作に関わっているようで、単にMikiko先生の振りをマスターしているだけではないようだ。Perfumeというユニットによって完成する音楽といえるのだろう。

by kurarc | 2020-07-29 21:32 | music(音楽)