イギリス料理はまずいのか?

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初めてイギリスの地を踏んだのが、1984年6月であった。ヨーロッパの6月は日本で言えば5月。新緑の中のロンドンをリンゴをかじりながら歩いた。小ぶりのリンゴが美味しくて、すっかりロンドンが好きになった。

その頃、確かに食べるものには困った記憶がある。バルではプラウマンズ・ランチ(農夫のランチ)を頼んだが、チャイニーズレストランでよく食事を済ませていたと思う。たいしたこともないサンドイッチが1000円くらいの値段でびっくりした。しかし、その後、1999年にロンドンを訪ねた時、エスニック料理屋のレベルの高さに驚かされたし、街の中心に回転寿司屋があるのにも驚いた。イギリスの食文化も随分とレベルが上がったと思った。

最近、映画の中に出てくるウェルシュレアビット(チーズトースト)の美味しさに驚かされて、イギリス料理が気になり始めた。今日、本屋で『イギリスの家庭料理』(砂古玉緒著)を購入した。もちろん、ウェルシュレアビットのレシピが掲載されていたからである。

全体的に地味な料理が多い。その名の通り、家庭料理というものがならんでいる。気取った料理はなに一つない。そういった意味ではポルトガル料理と通じているものがあるような気がする。労働食の延長上にある料理といった感じがする。

イギリス人はパンにマーマレードを塗ることが定番らしいが、マーマイトというビールを原料とした発酵調味料もパンに塗って食べるのだという。これは初耳である。今度、どこかで見つけたら購入して試してみたい。イギリス料理は決してまずいものと決めつけられるものではなさそうだ。

by kurarc | 2020-08-08 15:52 | gastronomy(食・食文化)