木虫籠(きむすこ)の断面

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金沢の町家(茶屋街)の正面(ファサード)に設えられる繊細な縦格子を木虫籠(きむすこ)というのだが、この縦格子の断面は台形をしている。

外側に長さの大きい面、内側に小さい面が向く。それによって、外からの視線を遮り、内側からは、外の気配が感じられるようになる。

台形の寸法であるが、ほぼ決まっているということで、上図が基本だという。多分、多くの町家を調べると、この寸法ではないものも数多く見つかるはずである。それは、その建築をつくった職人(大工)の好みが反映されるだろうから。

金沢には、菱櫓といい、この木虫籠といい、正方形や長方形では収まらない趣向があるのかもしれない。

*台形の断面にすると、斜めの側面に光が反射して、内部から見たときに外部が見やすいという。単純な長方形の縦格子より、室内が明るい、ということのようだ。

by kurarc | 2020-08-25 19:18 | design(デザイン)