ジョフィア・ボロスのギター

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You TubeでECMチャンネルを逍遥しているとき、ジョフィア・ボロスというプラハ生まれの女性ギタリストに出会った。

ECMレーベルからCDを出しているギタリストだけあり、そのレパートリーのモダンさに驚かされた。クラシック・ギタリストというより、コンテンポラリー・ギタリストといった方がよいかもしれない。

彼女のCDには、エグベルト・ジスモンチ、ラルフ・タウナー、マティアス・デュプレッシーといった現代ギタリストの曲が含まれている。日本のクラシック・ギタリストは、多くの場合、レパートリーの範囲が狭く、誰も同じような曲を演奏することが多いが、彼女には、そうしたレパートリーの狭さが感じられない。

また、映像で演奏を聴いたが、音が繊細で、まるで、女性の哲学者が音楽を奏でているかの様相である。ECMレーベルの音楽はギターを中心に随分聴いてきたが、彼女はその中でも、若手であり、最も期待できる存在かもしれない。

by kurarc | 2020-09-22 17:40 | music(音楽)