カレーライスをフォークで食べる

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真夜中ドラマ『名建築で昼食を』で、武相荘(上スケッチ、武相荘HPより借用)が登場した。白洲次郎、正子夫妻の住宅である。この住宅はずっと見学したいと思っているが、いまだに見学できていない。

ドラマの昼食のシーンで、興味深いセリフが登場した。白洲次郎はカレーライスをフォークで食べたというのである。今まで考えたこともなかった。スプーンで食べることが特殊であることを、である。

ヨーロッパの人間は、スプーンは基本的にスープのような食べ物以外使用しないということである。よって、イギリス人などはカレーライスをフォークで食べるという。リゾットはフォークで食べるものだということは心得ていたが、カレーライスまでは考えが及ばなかった。

以前、小野二郎の『紅茶を受け皿で』という本を紹介した。もともと、紅茶はカップの紅茶をソーサーに移して、それを飲んだという話である。わたしはこのマナーをイギリスから遠く離れた、イランで見て、経験していたので、まったく驚かなかったが、今回はやられた。あまりにも日本人に染まりすぎていたということである。(本場のインドでは、ムスリムなどスプーンで食べる、という。わたしもインドへ行った時の記憶では、フォークとスプーン両方が出てきたような気がする)

インターネットで検索してみると、老舗でもいまだにフォークを出すところもあるらしいし、金沢カレーはフォークが出されるという。(カツやキャベツが盛り付けてあるためらしい)日本人もこれからフォークでカレーライスを食べるマナーを守る人間が一部、あらわれるかもしれないが、機能的、実用的に考えると、スプーンに軍配が上がると思う。

しかし、日本では、なぜスプーンで食べるようになったのだろうか?

by kurarc | 2020-10-05 06:45 | gastronomy(食・食文化)