英語圏の音名表現について

You Tubeで音楽理論を学習している。以前にも紹介したが、わたしが今聴講しているのは、「クライン音楽大学」というチャンネルで、やっと、54レッスンまで終えたところである。

53、54のレッスンの中で、移動ドの考え方とともに、音名の英語表現の話が出てきた。われわれは、通常、Cメジャースケールであれば、ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ドと誰もが発音すると思う。しかし、アメリカでは、まず、シはTi(ティ)と発音されるという。

それでは、ドのシャープはなんと発音されるのか?ミ・フラットは?日本でこの発音について学んだ人は、音大へ進学した人くらいなのではないか。英語圏ではそれぞれ、ド・シャープであるとか、ミ・フラットであるとかの発音は決まっているのだそうだ。以下に書いておこう。

ド(Do ド)、レ(Re レ)、ミ(Mi ミ)、ファ(Fa ファ)、ソ(Sol ソ)、ラ(La ラ)、シ(Ti ティ)

ド・シャープ(Di ディ)、レ・シャープ(Ri リィ)、ファ・シャープ(Fi フィ)、ソ・シャープ(Si スィ)、ラ・シャープ(Li リィ)

レ・フラット(Ra ラ)、ミ・フラット(Me メ)、ソ・フラット(Se セ)、ラ・フラット(Le レ)、シ・フラット(Te テ)

以上のような音名の発音により、すべての音の発音が決まっており、一対一対応で読むことができる仕組みになっている。この仕組みは、シャープは母音をiに、フラットは母音をeに変えて発音するという法則である。(レ・フラットのみ例外)シをTiとするのは、ソでSの音が出てきてしまうので、その重複を避けるためのようだ。

バークリー音楽大学などでは、こうした音名の発音の仕方を学ぶのだという。

by kurarc | 2020-10-19 17:48 | music(音楽)