ポルトガル語の学習再開

近年、ポルトガル語の文法書、テキストの良書が出版されている。10月通読した『必携 ポルトガル語文法総まとめ』をはじめ、昨年、『ポルトガルのポルトガル語』(内藤理佳著)も出版され、日本において主流であったブラジル・ポルトガル語以外のテキストもそろってきた。

わたしがポルトガル語の学習をはじめた24年前は、辞書も小辞典のみ、それもブラジル・ポルトガル語の辞典であり、初学者が学習するのには、恵まれた環境とはいえなかった。(特にポルトガルのポルトガル語を学ぼうとするものには)上記のような良書が用意されるようになり、改めて学習し直したい欲求が募ってきた。

わたしはポルトガルのリスボンに2年間暮らしたが、正直、ポルトガルが大好きという訳ではない。(興味はもちろんある。アントニオ・タブッキのような作家がいたこともポルトガルと離れられない理由の一つである。)特に、遊学した1年目の終わりには、スペインかブラジルに移りたいと思い、バルセロナやサンパウロの大学に出かけ模索をしたのだが埒があかず、仕方なくもう一年ポルトガルに暮らすことにしたのである。それは、1年してもポルトガル語が思うように上達しなかったこともあったが、ポルトガルの停滞した雰囲気など思ったほど刺激のない国であり文化と感じられたことが大きい。しかし、1年半が過ぎた頃、ようやくポルトガル語に慣れ、話すことが苦にならなくなった頃から、ポルトガルの生活にも馴染み、その思いも吹っ切れた。

帰国してから、ある書物の原稿を書き終え、これでポルトガル世界は卒業しようと思った。その通り、その後、建築の設計業で忙しくなったこともあるが、ポルトガル語の学習は継続してこなかった。ポルトガルから帰国して20年近くが経過したが、再びポルトガル語の学習を再開しようと思うようになった。それは、上で述べた通り、良書が出版されたこともあるが、せっかく学んだポルトガル語を活かしたいと思うようになったこともある。

それがどのようなかたちになるかはわからないが、なんらかの行動を起こすことになるだろう。今後は当面、ポルトガルのポルトガル語とブラジルのポルトガル語を同時に復習することを目指す予定である。



by kurarc | 2020-12-03 21:53 | Portugal(ポルトガル)