パウル・バドゥラ=スコダ ベートーヴェンのピアノ・ソナタ

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ポストを開けると思いがけない小包が届いていた。お世話になっている英文学者のI先生よりパウル・バドゥラ=スコダ演奏によるベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集の録音が届いていたのである。昨年はベートヴェン生誕250周年であったが、ベートーヴェンの曲をろくに聴いてはいなかった。この正月は急遽このピアノ・ソナタを楽しむことになった。

この録音は、いわゆるフォルテピアノによる演奏であり、ヘーゼンドルファーやスタインウェイなどのモダンピアノは使用していない。ファルテピアノの音色はまったくモダンピアノとは異なり、各音域ごとに独特の響きが感じられる。楽器はスコダの自身のコレクションであり、すべてオリジナルのものらしく、復元された楽器ではないという。

ベートーヴェンは恵まれた環境で作曲に励んだのではなかった。家族や親族との苦悩、そして自らの病と闘いながら音楽家として生きていったことはよく知られている。藝術家といわれる人間から学ぶことは、こうした苦悩の中においても創造することを続けていったことであり、その苦悩を感じさせることのないような素晴らしい仕事を残していったことであろう。

正月早々、よいお年玉をいただいたような気がする。







by kurarc | 2021-01-03 17:27 | music(音楽)