ジェラートの発明家? 建築家ベルナルド・ブオンタレンティ

今年は暑くなりそうなこともあり、手作りのジェラートに挑戦しようかと日本人によるジェラートづくりの本(『おうちで作るイタリアンジェラート』齋藤由里著)を読んでいると、その本のコラム欄に、ジェラートの歴史のような内容が書かれていた。

驚いたことに、ジェラートの原型のようなものをつくったのは、フィレンツエで活躍したマニエリズム期の建築家ベルナルド・ブオンタレンティと言われている、とのことである。彼は、サルヴィアティとブロンズィーノに絵画を、ミケランジェロに彫刻を、ヴァザーリに建築を学んでいるようで、その他、多彩な才能の持ち主であったようである。Wikipedia(英文)には、現在の冷凍庫(冷凍室?)に相当するような氷保存室?(Ice conservation)を発明し、多分それを使ってフィレンツエのジェラートの原型のようなものをつくった先駆者であったことが記されている。

フィレンツエでは、現在も「ブオンタレンティ」と名付けられたジェラートが並ぶらしく、「ブオンタレンティ」は別名「クレーマ・フィオレンティーナ」といい、卵、砂糖、牛乳、生クリームといった材料でシンプルにつくられるという。(前掲書より)

イタリア建築史に相当詳しいものでない限り、ベルナルド・ブオンタレンティの名を知るものは少ないのではないだろうか。ルネッサンス期からマニエリズム期のイタリアの建築家たちは、建築ばかりつくっていた訳ではなく、(レオナルドを見れば明らかだが)今でいうエンジニアやプロダクト・デザイナーと言えるような、様々な機械、製品、商品の発明家でもあったということである。磁器をイタリアで初めてつくったのもベルナルド・ブオンタレンティと言われているとのことである。

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by kurarc | 2021-03-16 17:05 | architects(建築家たち)