ヒジ川ビラ 首里の石畳

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本土の人間が沖縄を訪れてまず目につくのは石の文化であろう。その中の一つ、石畳は沖縄らしい美しさがある。沖縄のガイドブックなどでまず金城の石畳が紹介されるが、首里の石畳はそれだけではない。


ヒジ川ビラ(上写真)は、観光客がほとんど訪れることのない石畳の史跡である。この石畳の周辺環境は、わたしの沖縄時代勤務した末吉栄三さんの事務所で整備が行われた。1993年にも一度訪れたが、改めて見学してきた。


この石畳について、以下に『那覇市の文化財』(那覇市教育委員会)から解説を加えておく。

ヒジ川ビラは、「琉球王朝時代首里を起点に南に延びる三筋の宿道の一つ。東苑(御茶屋御殿、うちゃやうどぅん)に隣接する雨乞御嶽(あまごいうたき)の崖下からヒジ川橋を経て識名馬場に東接して南に伸び、金城石畳道からのびる宿道に合して南苑(識名園)を結ぶ環状線の一部」である。


ヒラとは「坂」を意味する。道の両側に石垣、土留めの石積みが施され、戦前は松並木(多分、琉球松)が残っていたという。ヒジ川ビラまでの公道の中央には琉球石灰岩をおよそ1m角に点在させ、一部円形に敷き詰めることで、曲がり角を示している。この石の敷き方によって、特に案内標識がなくとも、ヒジ川ビラへとたどり着けるように誘導される。(下写真)


首里を訪れるのならば、こうした史跡も訪れるべきである。戦災を奇跡的に逃れた石畳の一つである。


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by kurarc | 2021-05-03 20:51 | 沖縄-Okinawa