災害文学の復習

新型コロナウィルスは収束するどころか、ますます拡大の一途をたどっている。来週後半からお盆休みをとるが、このあたりで災害文学の復習をしてみようと思っている。


まず、頭にあるのはダニエル・デフォーの『ペストの記憶』(『ペスト』、あるいは『疫病流行記』などとも訳される)である。デフォーはあの『ロビンソン・クルーソー』の作者デフォーである。昨年から今年にかけて、カミュの『ペスト』はベストセラーとなったようだが、どうもデフォーの著作の方が、今を考えるために役に立ちそうである。それに加えて、川北稔氏の著書の影響もあるが、17世紀から18世紀のイギリス史について復習したいこともあるからである。


以前から大航海時代に興味があり、ポルトガルやスペインについてはフォローしてきたが、ポルトガル、スペイン以後にヘゲモニーを奪うイギリス(オランダについても当然、復習しなければならない)についての学習が不足していた。17世紀、ロンドンはペストと大火災という悲劇に見舞われるが、その前後の歴史もおさえておきたい。(特に、ロンドンの復興計画に携わったクリストファー・レン(建築家)の仕事についても)


デフォーという人間についても掘り下げたいと思っている。J.M.クッツェーの『敵あるいはフォー』という小説では、デフォーの『ロビンソン・クルーソー』と『ロクサーナ』という小説(これらは現代で小説とよばれているものに相当する、という言い方が正しい)の書き直しを試みているというから、こちらも合わせて読みたいと思っている。あとは、ヴォルテールの風刺小説『カンディード』だろうか。こちらは、リスボン大地震がこの小説を創作する動機になったということもあり、以前から読まなければとずっと思っていた。


以上のような読書のなかから、ミシェル・フーコーの哲学につながる問題もでてくると思われるが、それはまたゆっくりと進めることにしようと思う。


*余裕があれば、伊藤計劃のSF小説『ハーモニー』も読みたいのだが・・・


by kurarc | 2021-08-05 20:53 | books(本(文庫・新書)・メディア)