沖縄の旅-01 2021年10月31日

沖縄の旅-01


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2021年10月30日夕方、那覇空港に到着。この日はホテルに荷物を置き、夜からいつもわたしの旅のガイド役をしてくれるO君(沖縄の建築家末吉栄三さん事務所の後輩)と打ち合わせを行う。見学は31日からはじまった。まず、31日に見学した主な史跡は以下の通りである。


*末吉宮

*平良真地跡(末吉宮裏手)

*ヒジ川ビラマーイ

*金城石畳


末吉宮を訪れたのは、わたしが沖縄に住んでいたときに訪れて以来であった。36年ぶりとなる。36年前に訪れたときには本殿のみしかなかったが、その後、拝殿が復元されたようで、磴道(とうどう、石造階段、上写真)上部に建造されていた。創建は1456年頃と推定されている。末吉宮は特に磴道が印象深く、ほぼ180回転しながら登っていく磴道と、その階段に勾配がついていることが沖縄の特徴である。水の流れのように石の流れをそのまま階段にしたような建造物であり、石造建造物は通常、静的であるが動的な表現にみえる。その後、末吉宮裏に位置する平良真地跡(テーラマージアト、馬場の跡)をぬけ、ヒジ川ビラマーイへと向かう。起伏の多い那覇市内の道は徒歩では意外と苦労する。那覇市内には本土で見るような山はないが、都市部のわりに標高差は激しく、東京を歩く時以上の高低差を感じる。


ヒジ川ビラマーイは、今年前半の旅でも訪れたが、部分的に見学したのみであったため、今回は全体を歩くことに。ヒジ川ビラ(下写真)とは首里を起点に南にのびる3筋の宿道の一つ。識名園(南苑)へと続く道であり、16~17世紀に築造されたと推定されている。この道の周辺整備をわたしが勤務していた末吉栄三さんの事務所で行なったのである。沖縄戦で破壊されたのは建築物や自然だけでなく、こうした石畳の道、つまり土木遺構も大きな被害を受けた。道の整備、石畳の復元は沖縄にとって重要となる。


ヒジ川ビラマーイ見学後、少し離れた金城石畳へ向かう。こちらも36年ぶりとなる。石畳というとこちらがガイドなどで紹介されることが多いが、その他、ヒジ川ビラのように石畳は数多く存在するのである。金城石畳は観光地であるせいかよく整備されていた。傾斜はかなり厳しい。建造は16世紀初め頃と推定されている。こうした斜面では敷石表面に辷り止めの刻みを入れてあるのが沖縄石畳の特徴であるという。石畳を歩いているとポルトガルのリスボンに暮らしていた頃を思い出した。傾斜の厳しさはリスボンとよい勝負である。


*以上の内容は、冊子『那覇市の文化材(那覇市教育委員会)1984年3月』参照しています。


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by kurarc | 2021-11-07 16:14 | 沖縄-Okinawa