ラテンアメリカの音楽へ

ポルトガルから帰国したのは1999年の年末だった。ラテン世界から帰国したこともあり、なんでもよいからラテン世界の学習を続けていきたかった。次の年の2000年、立教大学のラテンアメリカ講座で、ラテンアメリカ音楽(及びスペイン音楽など)の研究者、濱田滋郎さんの講義「ラテンアメリカの音楽」が開講されることを知り、仕事の合間に1年間、講義を聞きに行った。中南米音楽全域の様々なリズムや歴史をスペイン語を交えて講義していく様は見事で、たとえば、タンゴの起源については、アバネラというリズムをハバナ(アバナ、スペイン語は「H」が発音されない」)から移入、スペインからタンゴ・エスパニョールを移入、ポルカの移入により、タンゴ・アルゼンチーノ(アルヘンティーノ)がボカ地区で生まれた、といった解説になる。タンゴという言葉は1800年前後にはすでに使用されており、黒人の擬声語に由来する、といった解説が付与される、といった具合である。(板書はほとんどがスペイン語であった)


その当時のノートを今でも大切に所有しているが、以後、こうした優れた講義を聞いていながら、その内容を深める努力を怠っていた。たまたま、現在注目しているトランペッター、曽根麻央さんがYou tubeでラテン音楽講座をやっていて、再び、ラテン音楽の興味に火がついた。


まずは、キューバ(クーバ)音楽あたりから開拓していきたいと思っている。キューバでは、


ダンス・アバネーラ

ダンソン

ボレロ(スペインのボレロとは異なる)

ソン

グアラーチャ

ルンバ

マンボ

チャチャチャ


のような音楽形式(リズム)の理解がまず必要になる。これらは、頭での理解というより、身体で理解しなくてはならない。リズムはわたしの世代がもっとも不得意とする領域かもしれない。ソンのようなリズムを聴いていると、実は非常に理知的なリズムであるように感じられる。硬くなった頭をほぐす上でもラテン音楽は最も刺激的な妙薬になるかもしれない。


*厳密にはカリブ海域の音楽は中南米音楽という括りではこの領域には入らないというが、今後もラテンアメリカ音楽と中南米音楽を一括りに扱おうと思っている。


*このブログを書いている時、濱田滋郎さんが今年、お亡くなりになっていたことを知りました。この場を借りて、ご冥福をお祈りしたいと思います。


by kurarc | 2021-12-27 16:53 | music(音楽)