JIA神奈川 街歩き 「旧根岸競馬場の保存に向けて」に参加


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今日は久しぶりに、建築のイベントに参加した。JIA神奈川主催による街歩き、「旧根岸競馬場の保存に向けて」で、J.H.モーガンの建築を中心におよそ15000歩ほど歩く建築、都市見学会であった。

鎌倉に住んでいるときに、わたしもJIA神奈川で活動していた。今日はJIA神奈川の笠井三義さんをコーディネーターとして、笠井さんによる詳しい横浜の都市の起源の説明からはじまった見学会は、横浜の歴史に興味のあるものにとっては大変有意義であった。横浜の開港以前の江戸期の吉田新田の開発からはじまる歴史についてはまったく無知であったため、改めて学習の必要性を思い知らされた。その後、大火(および大震災、戦争)を契機として横浜の都市はたびたび更新されていくことになる。

モーガンは、こうした横浜の歴史のなかで、特に関東大震災以後に活躍したアメリカ人の建築家である。来日は1920年、関東大震災後の1923年に日本に設計事務所を設立。それから1937年に逝去するまで、数多くの仕事を日本で実現する。その中でも、旧根岸競馬場(写真上)は私見ではモーガンにとってもっとも大胆なデザイン力を試された建築であったと思われる。

現在は、廃墟であり、竣工時にあった大屋根等もない。構造がSRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)であることから、補修が難しいこともあり、今後、横浜市がどのようにこの建築物を維持していくのか(あるいは解体してしまうのか?)が注目されるところである。ここ1、2年で方針が決定されるのではないかと思われるという。

今日はモーガンの建築だけでなく、保存された洋館建築や根岸に残るディペンデントハウジング(占領軍住宅、写真中、年末より解体がはじまるという。)、打越橋(1928年竣工。70度の斜橋、写真下)のような土木建築物など様々なタイプの建築を見学できた。横浜は特に近代建築物の宝庫であり、多くが保存活用されていたり、残存している。そして、洋館だけでなく、地蔵王廟(写真最下、中庭部分。木骨レンガ造であるという)のような中国系の建築物もある。横浜は丸1日歩けば(今日は半日歩いただけであった)、多様な建築知識を学習できる貴重な都市であることを改めて実感した。

*見学会には、元長野県知事、作家の田中康夫さんも参加されていた。

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by kurarc | 2022-03-05 20:17