曽根麻央 ピアノも弾くマイルズ・デイビスへ
曽根さんは、You tube上で展開するトランペットレッスンを視聴し、興味をもった。ブルーノート東京でのライブを聴くのは、ポーランドの歌姫、アナ・マリア・ヨペック以来かもしれない。コロナ禍で、CDやYou tubeで音楽を聴くことに慣らされていたせいか、ライブでの演奏は格別で、まったく次元の異なる音を聴くことができた。
曽根さんのCDをまだ聴いたことはないが、昨晩の演奏から、わたしはマイルズ・デイビスのCD『Bitches Brew』の”Bitches Brew”という曲が頭のなかをよぎった。エフェクターを使った演奏のせいかもしれない。また、曽根さんはトランペットだけではなく、ピアノも自在に弾きこなす。音大出のトランペット奏者であれば、もちろんピアノは弾けるわけだが、彼のピアノはそのレベルをはるかに超えている。繊細な演奏であり、クリエイティブな表現のできるレベルなのだ。雑誌などで二刀流と紹介されるようだが、まさに二刀流と言ってよいレベルであった。
あまり多くを語るのはやめよう。バークリー音楽大学時代からの盟友らとの生演奏は若々しいエネルギーにあふれていた。今後が楽しみなジャズトランペット奏者である。
*下写真は、後日送付されてきた御礼のメッセージ付き写真です。
by kurarc | 2022-03-13 19:38 | music(音楽)