木の名前 葉のかたち


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小学校時代の幼馴染と会ったとき、井の頭動物園の外周にある大木の話になった。幼馴染は「あの大木は好きだ、思い出に残っている」というのである。その大木の脇をわたしも自転車でよく通り過ぎていたこともあり、同じように印象深かった。

その大木はケヤキであろうと思っていたが、念のため確認しに行ってみて、やはり「ケヤキ」だろうと判断した。しかし、ケヤキにしては枝ぶりが特殊であったので、帰ってから葉の特徴を調べ、再度そこへ行き、葉の形状を確認した。やはり、ケヤキであった。

そのとき、以前このブログで井の頭公園の池のほとりにあるエノキの大木を紹介したことがあったことを思い出した。なにか気になってそのエノキを再び見に出かけた。驚いたことに、エノキと表示されていたその大木は、表示が変わっていてケヤキと表示しなおされていたのである。その場で葉の写真(上写真)を撮り、家に帰り確認したが、確かにケヤキであった。(エノキと表示されていた時期は冬場で葉がついていなかった)

表示をした人は井之頭公園を管理するプロの人間であると思われるが、そのような人でも木の名前を間違えることがあるらしい。調べてみると、ケヤキ、エノキ、ムクノキは特に木の姿が似ているため間違いやすいようで、その違い、見分け方についてインターネット上でも取り上げられていた。

以下のように葉の形状や特徴でその違いが簡単に識別できる。(もちろん実の特徴でも識別できる)


ケヤキ:葉の先端まで鋸歯(きょし)があり、鋸歯の側面が弧を描き丸くなっている。側脈は平行脈である。

ムクノキ:葉の先端まで鋸歯があり、鋸歯はケヤキと異なり山形の鋭い鋸歯になっている。側脈は葉の基部から3つに分かれている(並3行脈)。

エノキ:鋸歯が葉の先端のみ(葉の半分程度)にある。側脈が先端まで達せず、先端で結合している。


今年は地元の自然、特に三鷹市内の玉川上水内の植物について意識的に観察してみようと思っている。玉川上水がつくられてから370年近くが経過するが、上水内の植物には人の手がほとんど入っていないと思われる。つまり、もしかしたら武蔵野固有の植物や武蔵野の原風景を想像させるような植物が生き残っている可能性が高い。古き武蔵野に想いを馳せながら、観察を続けることによって、木(植物を含む)の名前、特徴について正確に把握し、特定できるような能力を身につけられるようになりたいと思っている。

*前日に取り上げたキンランの花(こちらも絶滅危惧種Ⅱ類(VU)であるという)は、井之頭公園においてもわずかながら確認できる。



by kurarc | 2022-05-04 18:04 | nature(自然)