ラモーとの再会


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『東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・歴史篇』と『東京大学のアルバート・アイラー 東大ジャズ講義録・キーワード編』を読了した。(菊池成孔+大谷能生共著、その他ゲスト)この2冊は少し前にブログで取り上げた『憂鬱と官能を教えた学校 上下』の続編として東京大学での講義録をまとめたものである。

キーワード編の方の最終章に、ポスト・バークリーメソッドと位置付けられるラング・メソッドを構築した濱瀬元彦氏の講義録が掲載されている。この一連の著書での最終的な目標は、この濱瀬氏のメソッド(下方倍音列領域を構想した理論)を理解することだが、一度読んだだけではとても音楽の素人には理解できないもので、ゆっくりと時間をかけて理解したいと思っている。

濱瀬氏の講義録の中に、1722年、西洋の音楽史的に非常に重要なことが2つ起こったとして、一つは、バッハの『平均律クラヴィア曲集 第1巻』が発表されたこと、もう一つは、ラモーの『和声論』がフランスで出版されたことだという。ラモーを初めて知ったのは、1976年のNHKのテレビ番組「ギターをひこう」を担当したクラシック・ギタリスト芳志戸幹雄氏のテキストの中にこのラモーの「2つのメヌエット」という優れたギター曲(多分、ギター用に編曲された曲)が含まれていたからであった。

高校生であった当時、このテレビ番組を見ながらクラシック・ギターを独習していて、この曲が非常に印象に残っていたが、その後、ラモーの曲についてはフォローしていなかったので、ラモーに45年ぶりくらいに再会したように思ったのである。ラモーについてインターネット上で調べていると、実はラモーはバッハの次に重要な作曲家だと思う、と言うような音楽家もいること、また、ドビュッシーに大きな影響を与えた作曲家だということがわかる。そのラモーの『和声論』が近年、日本人により翻訳されたそうなので、今度手にとって学習したいと思っている。現代音楽は和声の先へと進まないとならないが、その前に西洋音楽の基礎となる和声にカタをつけなければ先へは進めないからである。

芳志戸幹雄氏のギターのテキストは今でも手元にあり、ラモーの曲にも運指のメモが残っていた。久しぶりに「2つのメヌエット」を練習してみようかとも思っている。

*菊地氏らの最後の学習は、『M / D マイルス・デューク・ディヴィスⅢ世研究 上下』である。こちらも読まなくてはならない。これでやっとマイルス(またはマイルズ)までたどり着けることになる。


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by kurarc | 2022-07-09 23:17 | music(音楽)