アントニオ・カルロス・ジョビン 生誕80年を祝う

今月の25日はA.C.ジョビンの生誕80周年。ブラジルのミュージシャンの中で最も好きなミュージシャンのひとりであり、尊敬するミュージシャンでもあります。彼のCDはほとんどそろえ、毎日のように聴いています。
彼の最後のCD『アントニオ・ブラジレイロ』は、サンバありバラードありショーロありボサ・ノヴァ調の曲がありと、最後につくったCDらしいできで、どの曲のアレンジもすばらしいものばかり。ジョビンの歌が多くレコーデイングされている点も特徴のひとつ。彼の歌は人によっては好き嫌いがあると思いますが、晩年になるに従って歌に味がでてきて、私は彼の歌が大好きです。
特に5曲目の「サーフボード」という曲から14曲目の「ショーラ・コラソン」まで一気に聴かせるようなアレンジは見事で、彼の愛情があふれる曲(娘さんとの共演など)で構成されています。このCDで娘さんを叱る声が録音されていますが、「レコーディング中におしゃべりするな」と言っています。
このCDの中で最も好きな曲は「メウ・アミーゴ・ラ(ハ)メダス」という曲。「私の友達ラ(ハ)メダス」というもの。「アミーゴ=友達」という言葉はポルトガル語では最も大切な言葉。ラ(ハ)メダスに対する敬意と感謝、友情のすべてが含まれるすばらしい曲です。
もう少し永く生きて、もっと多くの曲をつくってほしかった、と思います。
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by kurarc | 2007-01-22 23:31 | music