カテゴリに"yokosuka"追加 横須賀市都市計画課にヒアリング

21日(木)の午前中、JIA神奈川地域会のI氏と共に横須賀市役所都市計画課K氏を訪ねる。2009年に開催される保存問題神奈川大会準備のためのヒアリングが目的であった。K氏の話によって横須賀のおおよその事情が把握できた。米軍基地内のドックは第1級の近代化遺産ではあるが、米軍基地内ということもあり、市民は関心が薄いことや横須賀市が現在のかたちになるまでの経緯の説明は興味深かった。逗子も一時は横須賀に含まれていた時期もあったことを初めて知る。

また、横須賀と浦賀の街の相違についても興味をひかれた。簡単にいってしまうと、横須賀は海軍によってひらかれた街であり、主にそこで働く職人たちの街として繁栄した。一方浦賀はもともと造船技術をもち、(多分)中世のころより栄えた港町であったため、豪商も存在し、財力のある町であったこと等々。現在は横須賀市に統合されたものの、歴史が異なるため、居住者の意識にも差異が生じてくるということらしい。三浦半島の地政学の様なものが大雑把にではあるが理解できた。さらに、浦賀にはレンガ造の浦賀ドック(日本にあるレンガ造のドックは2つあり、その2つは浦賀にある)があり、この遺構の保存活用の検討が平成14年ころから議論されてきているということ。現在はこのドックで様々なイベントが行われ、市民に有効に利用され、まずは”こと”を起こし定着させることがねらいとしてあるようだ。

2009年の保存問題神奈川大会では、このあたりが問題として取り上げられことになるかもしれない。

by kurarc | 2008-02-22 00:40 | 横須賀-Yokosuka