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2019年 02月 12日 ( 1 )

高田世界館

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高田への旅の続きを書く。高田へ行った目的の一つは、高田世界館という日本で最古級の映画館を訪れることであった。以前、このブログでこの映画館を舞台とした映画『シグナル 月曜日のルカ』と言う映画について書いた。

最近、新しい映画館が数多く建設されているが、その中で、居心地のよい映画館は残念ながら少ない。いくら高級な素材でつくられていても、天井の高さが低かったり、椅子の座り心地が良くても、空間のスケールが貧弱であったりと不満が多い。

高田世界館がよかったのは、まずはそのスケール感、天井の高さ、そして、舞台に向かって下る傾斜角度の適切な勾配であった。そしてなによりも時間が経過した落ち着き、期待はしていなかったのだが、椅子の座り心地もよかったのである。

高田映画館で映画を観ながら思ったことは、この映画館は母体内空間に近いのではないか?ということである。暗闇の中で前方に光るスクリーンを経験する訳だが、それは、子供がまさに子宮から母体の外部に向かって進んでいるときの光を経験しているようではないかと思ったのである。それは、東京にある新しい映画館では感じられたことはなかったが、高田世界館はそのような肉感的な空間が感じられたのである。

母体としての映画館といえる空間であるから、居心地の良いのは当たり前のことであったのかもしれない。上映された映画『モリのいる場所』がコミカルな映画であったこともあるが、映画を見終わったとき、微笑ましい気分で映画館を後にすることができた。

高田世界館、またいつか訪ねたい。

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by kurarc | 2019-02-12 23:05 | cinema