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2019年 04月 30日 ( 2 )

マイルズからビル・エヴァンスへ

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平成最期の日は、仕事をしながらジャズを楽しんだ。マイルズ・ディヴィスのCDを初期のものから後期まで年代順に10枚ほど聴いていった。マイルズの実験音楽と言えるようなジャズを聴いて、時代と共に変化していく彼の音楽に圧倒されたが、やはり、弧線にふれるもの、ふれないものに分けられる。弧線にふれるものは以下の通り。

*MILESTONES
*KIND OF BLUE
*BITCHES BREW
*THE MAN WITH THE HORN

マイルズのCDは何百枚も発売されているが、その中で評論家が薦めるものは40枚程度である。そのすべてを聴いた訳ではないが、わたしは『BITCHES BREW』が最も好きかもしれない。マイルズの音楽は以外にも仕事の邪魔をするような音楽ではない。通俗的な調性音楽と異なり、彼の音楽は、「音楽という運動」のようなものだと個人的には思っていて、感情に訴えるよりも、身体に直接働きかけてくるようなクリエイティブな音楽である。

マイルズを10枚ほど聴いた後、先日ドキュメンタリー映画が公開されたビル・エヴァンスの『Walts for Debby』で締めくくる。映画の方は期待外れであったが、ビル・エヴァンスのピアノはマイルズとは異なり、感性、理性に働きかけてくるような音楽か。マイルズの音楽よりは感情にも響いてくるが、邪魔になるような音楽ではもちろんない。

最期の最期は、映画のタイトルにもなったビル・エヴァンスの『Time Remembered』でも聴いて終わることにする。

*以前紹介したが、ジョン・マクラフリンの『Time Remembered』はもうかれこれ25年以上聴き続けている。名盤中の名盤である。

*マイルズ・デイヴィス最晩年のCD『AMANDLA』もよい。特に、「 MR.PASTORIUS 」は泣ける。

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by kurarc | 2019-04-30 22:21 | music

平成を振り返る

平成が終わろうとしている。平成がはじまった年を振り返ると、わたしにとって第2のステップがはじまろうとしていた年だったような気がする。昭和は、わたしにとって建築の基礎を学習した時代であったとすれば、平成は建築をはじめ、様々な興味を掘り下げた時代であった。

社会人を4年ほどやり、建築学科を卒業した訳ではなかったため、建築の学習不足を感じて、大学院に入り直したのが平成元年(1989年)であった。それから1991年までの2年間は我ながらよく勉強したと思う。ちょうど28歳から30歳までの間である。修士論文は幸運にも日本建築学会修士論文賞を受賞した。仙台での授賞式に参加したが、ホテルはどこも予約が取れず、やっとのことで探した宿は窓のない3畳間ほどの宿であった。仙台駅近くにあったが今はないに違いない。

ベルリンの壁崩壊も衝撃的であった。壁のあったベルリンを旅していたこともあり、また、東ベルリンを体験してもいたからである。修士論文では、そのベルリンのジードルンク(社民党政権下の集団住宅)がサブテーマであったから、わたしにとってはなおさら印象深い出来事であった。余ったマルクを何に使うか迷ったあげく、東ベルリンの楽器店で購入したフェルナンド・ソルのクラシック・ギターのピースは今でも手元にある。

その後、Y事務所で2年、1級建築士となり、T大助手として2年、リスボンで2年、帰国してから鎌倉で12年、そして、生地の東京都三鷹市に戻ってからの7年がわたしのおおまかな平成である。

昭和の時代を28年、平成を30年、次の令和では人生の締めくくりをしなければならない。今まで以上に緊張感をもち、仕事に取り組むとともに、興味のあること、有意義なことすべてに全力をそそいでいきたい。



by kurarc | 2019-04-30 00:12