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2019年 05月 12日 ( 1 )

求道会館、求道学舎見学

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武田五一設計の求道会館、求道学舎を見学した。東京ヘリテージマネージャーの会、設立記念シンポジウムの一環で行われた見学会であった。

求道学舎(上写真)は、一部個人宅の内部まで見学させていただく。求道学舎は階高が高く、リノベーションには非常に適していたという。わたしが最も興味をもったのは、求道学舎(リノベーション)が規則的な開口部をもつ建築物であり、決してインテリアから発想された開口ではないにもかかわらず、内部のインテリアについては、その規則的な開口の中で自由に発想され、なにか不自然な、あるいは不自由なプランになっていなかった点である。(見学させていただいた個人宅は、一部廊下部分が部屋にされていた。)

建築家はプランを優先的に発想し、そのプランに適した開口部を考えることが普通である。それによって、全体の外観を考えるとバランスを失った開口部になることもある。それらをまた設計変更して、バランスを調整していく訳だが、この求道学舎の仕事を考えると、新築においても外部から建築を発想することも可能なのではと思わされたのである。

この発想は、古典的な発想と言えるかもしれないが、はじめに規則的に開口部の位置を設定することはコストの面から、また構造の面からも非常に合理的である。そのように外殻を決めてから、その開口部に内部のプランを適合させていくという進め方ができる、ということをこの求道学舎のリノベーションが証明している、ということである。
(たとえば、超高層ビルはほとんど規則的な開口部をもつ。リノベーションを行う場合は、その規則性に従わなければならない。)

*南側の開口部は壁量に余裕があったことから、幅を900mmから1200mmに変更しているとのこと。それにしても、規則的な開口部の位置は根本的には変わっていない。



by kurarc | 2019-05-12 21:21 | architects