カテゴリ:fragment(断章・断片)( 56 )

大航海時代の捉え直し

*大航海時代の変遷について(『鄭和の南海第遠征 永楽帝の世界秩序再編』(宮崎正勝著、中公新書より)

第1次大航海時代:ダウ船によるペルシア湾とアフリカ東岸、インド、東南アジア、中国を結びつけた時代

第2次大航海時代:中国沿海地域の住民がジャンクを用いて東南アジア、インド、ペルシア湾まで航海するようになったダウ交易圏とジャンク交易圏が共存するようになった時代>>>鄭和の南海遠征

第3次大航海時代:ヨーロッパが大西洋にネットワークを広げ、ヨーロッパ諸港市をセンターとしてアジア海域とも結びつくようになった時代

第4次大航海時代:蒸気船が世界の海を高速で結びつくようになった時代

大航海時代というときに、第3次大航海時代が強調され、それ以前の第1次、第2次大航海時代が世界史の中に適切なかたちで組み込まれていない。

by kurarc | 2020-04-27 21:27 | fragment(断章・断片)

ヒエロニムス・ボス『快楽の園』に関するメモ

*本名 ヒエロニムス・ファン・アーケン。ボスという名前は、誕生地ス・ヘルトへンボスから名付けられた。
*『快楽の園』 エル・エスコリアル修道院に収蔵されていた時は、「世界の多様性があらわされた絵画」と呼ばれる。
*「世界の多様性があらわされた絵画」は、スペイン語で「una pintura de la variedad del mundo」
  variedad(多様性) は、vanidad(空虚)であった可能性も指摘されている。
*赤い色彩を多用していることから、「イチゴ絵」(マドローニョ絵)と呼ばれることも。
 赤い色彩=錬金術の最終段階ルベド(赤化)=儚い美を意味?=完熟した果実はあっという間に腐敗することから
*ボス 少年時代にス・ヘルトへンボスの大火を目撃、経験する。その心的外傷が右翼パネルに表現されている?
*右翼パネルでは、楽器が拷問道具として表現されている。
*フランドルのことわざ 「幸せとは、すぐに壊れるガラスのようなもの」 中央パネルに描かれたガラスの中の男女
*『トゥルヌグダルスの幻視』の影響 12Cアイルランドのベネディクトは修道院僧の手になる物語。ダンテ『神曲』にも影響を与える。

by kurarc | 2019-12-22 15:43 | fragment(断章・断片)

fragment2019/05/16 音楽理論

現代音楽理論(ジャズ・ポップスを理解するための)

*モーダル インターチェンジ
 レディオヘッド:No surprisesのイントロほか
 宇多田ヒカル:Automatic内のコードの使い方

*ナポリの6度
 ショパン:夜想曲

*ピカルディーの3度
 バッハ:マタイ受難曲

*リディアン・クロマティック・コンセプト
 ジョージ・ラッセルによる理論
 武満徹がいち早く翻訳を試みる
 マイルズ(exam.Solar)、ビル・エヴァンス、コルトレーン等を理解するために必須
 単一の調性、汎調性、多調性、無調性という考え方

*レニー・トリスターノ・スクール

*ハーモロディックス理論
 オーネット・コールマン

*Mベース理論
 スティーブ・コールマン

*濱瀬元彦の調性理論



by kurarc | 2019-05-16 20:57 | fragment(断章・断片)

建築 再開発・修復/保存・再利用に関するメモ

*建築における再開発(re-development)と修復・保存(heritage、patrimoine(仏))、再利用(re-use)の違いを理解すること。

*スポリア(spolia)という手法=部材の転用、再利用

*「敷地」=無の状態という発想の異常さ=「敷地」とはそもそも無ではない。既存建物が破壊され更地にされたもの。

*西洋建築史 アルベルティ以前(前近代)とアルベルティ以後(近代)というフレームで考えてみる。
 アルベルティ以前=建築に最終的な完成が存在しないような時代。建築のはじまりも存在しない。
 アルベルティ以後=建築が建築家によるデザイン(設計)と建物(コピーとしての制作物)に変化。exam.アルベルティ著『建築論』

*再開発=破壊して新築=時間をリセット、ゼロにする。
 修復=建築の時間を巻き戻そうとする行為。
 保存=建築の時間を止めようとすること。 exam.ラスキンの思想
 再利用=既存建物を改変しながら再利用する行為=時間を前に進める

*19世紀>>>再利用的価値観、建築観を棄却したもの=修復/保存という価値観であった。

*近代の建築観=「時間恐怖症」(chronophobia)=時間はすべてを破壊する、という恐るべき心理に抗おうとする。(M.トラクテンベルグ)

*古典主義建築におけるオーダーとは=最初のインタナショナル・スタイル


『時がつくる建築 リノベーションの西洋建築史』(加藤耕一著、東京大学出版会)より

by kurarc | 2019-05-05 23:59 | fragment(断章・断片)

メモ 2019/02/15

最近の読書メモ 興味ある事柄のメモ

01)ラテンアメリカの文学、フランス、イタリア、ポルトガル、イスラム文学etc.など
カルペンティエル『失われた足跡』・・・音楽と建築
アストゥリアス『大統領閣下』
プイグ『蜘蛛女のキス』
コルタサル『石蹴り』
ボルヘス『七つの夜』、カルヴィーノの小説 
ミシェレ
タブッキ すべての小説。特に『レクイエム』の原書(ポルトガル語)
千一夜物語
須賀敦子

02)数学
フーリエ変換の理解から音響理論へ
論理学と数学の関係について
流体力学について

03)映画
アジア映画(特に中国、台湾映画)
ヨーロッパ映画全般
映画理論、技術
映画音楽の歴史
アンゲロプロスの映画と音楽
映画館建築

04)写真、写真論、写真史
ベンヤミン『図説 写真小史』から「アジェのパリ」とは何だったのか
伊藤俊治『20世紀写真史』
ロラン・バルト
多木浩二 写真論などに目を通すこと。
ライカの理解
白黒写真の理解

05)民俗学
瞽女の文化理解から土着的な音楽(瞽女うた他)、民謡、遊行民の理解へ
盲人の文化理解
沖浦和光の著作

06)建築、都市、デザイン
まちづくりから「エリア・リノヴェーション」へ
谷崎潤一郎『陰影礼賛』再考
クブラー『時のかたち』
上越 高田の都市の歴史について
福岡県家具の街-大川家具の技術調査
木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造の新しい工法の理解
重源とは何者か?
リベット接合の建造物の調査
空き家問題
Processing

07)音楽
岡田暁生著『西洋音楽史』
ライヒテントリット著『音楽の歴史と思想』再読
クセナキス
アーバン(トランペットの練習)
ギターと三味線

08)語学
フランス語
中国語(台湾華語)
ポルトガル語
スペイン語

09)旅
ポルトガル+フランス
台湾
沖縄
裏日本(新潟、富山、石川etc.)+信州

10)その他
スピノザ『エチカ』 スピノザとポルトガル
高山宏の著作
カタストロフィーと文化との関係について(exam. 谷崎潤一郎と関東大震災など)
免疫学
鳥について
波について
月(宇宙)について
砂、砂漠について










by kurarc | 2019-02-15 23:47 | fragment(断章・断片)

京都・奈良の旅 メモ

京都・奈良の旅(2018/11/24〜25) メモ

・竜安寺石庭 石の数はいくつなのか? 14or15? 15はあくまで通説に過ぎない。
・石庭を遠近法で説明できるとは感じられない。
・仁和寺 御殿の現代性 通路でつながれた宸殿、黒書院などの遠近感 歩行と建築 
 こうした空間を一つのガラスで囲ってみるとどうなるのか?
 コルビュジェの言う建築的プロムナードはすでに寝殿造りで実現していたのか?
・薬師寺 色彩を含めた復元に対する違和感はなぜか?
・唐招提寺金堂 バランス観、安定感の良さは何に由来するのか?
・東大寺南大門 軽さ、構造的明解さを重源はなぜ実現できたのか?
・東大寺大仏殿 重源の大仏殿の現代性
・吉田五十八 大和文華館 なまこ壁のスクリーン なまこ壁の捉え直し(下写真)
・MIHO MUSEUM I.M.ペイの美術館

京都・奈良の旅 メモ_b0074416_00375781.jpg


by kurarc | 2018-12-03 00:35 | fragment(断章・断片)

今年の10大出来事

今年も残すところあとわずかとなった。今年経験した10大出来事をメモしておく。

1)G6(GINZA 6)手伝いの完了
2)事務所移転
3)ムサビ 椅子学講座参加
4)牟礼6丁目ディサービスセンター設計、着工
5)ガルシア・マルケス、ジュリアン・グラッグ、アントニオ・タブッキなどの長編小説読破
6)45年ぶり、千葉県千倉への旅
7)多木浩二先生の蔵書買取
8)フランス語入門書読破(2回)、フランス語文化圏への傾斜
9)映画への傾斜、特に映画によって江戸文化(古典芸能)へ開眼、中国映画の再評価
10)野鳥観察



by kurarc | 2017-12-29 15:11 | fragment(断章・断片)

fragment2017/10/30 瞽女(ごぜ)という文化

*映画『はなれ瞽女(ごぜ)おりん』(篠田正浩監督)を観る。決して成功した映画という訳ではないが、瞽女(ごぜ)という日本に存在した(現在も存在する?)人間(盲目の女性)のあり方に感動する。はなれ瞽女を演じた岩下志麻さんの盲目の姿は菩薩像のよう。映画音楽を担当した武満徹の音楽が良い。

*瞽女(ごぜ)うた(唄)と日本の伝統的音楽との関係は?

*盲目の女性たち=瞽女(ごぜ)が歌う唄を聴く文化はどのように成立したのか?唄とはそもそも何か?

*瞽女(こぜ)以外の旅芸人の文化について、非定住民の文化について

*瞽女(こぜ)たちはなぜ越後、越前という地域に多く存在したのか?日本全国にいたのか?

*盲目の人たちの文化とは?

*近代はなぜこのような人たちを排除したのか?近代以前はなぜこうした人たちを受け入れられたのか?
fragment2017/10/30  瞽女(ごぜ)という文化_b0074416_22280355.png

by kurarc | 2017-10-30 22:27 | fragment(断章・断片)

fragment 2017/04/25 ナントという都市

ナントという都市(復習)

*シュルレアリスムの故郷
*映画『LOLA』、映画『恋路』の中のパサージュ・ポムレ
*ジュリアン・グラッグ 『ひとつの町のかたち』 ナントを舞台としたグラッグの都市論
*アンドレ・ブルトン 『ナジャ』
 「・・・ナントー多分パリ以外でただひとつ、おこるにあたいする何かがおこりそうだという印象をもてるフランスの町、・・・」(巌谷國士訳)
*運搬橋の記憶
*コルビュジェのユニテ
*ジュール・ベルヌの町
*ジャック・ドゥミの町

ちょうど一年前に、ナントについて同じようなメモ書いていることに気がついた。奇遇であるというか、進歩がないということか。



by kurarc | 2017-04-26 00:02 | fragment(断章・断片)

fragment2017/03/19  タブッキ 可能性の郷愁(ペソア)

アントニオ・タブッキによるペソア論のメモ

・・・「ペソアの特徴は、直角の郷愁、仲介者による郷愁、仮定的なレベルでの郷愁です。それはかつて存在したものへのノスタルジーではなく、ありえたかもしれないものへの郷愁です。」タブッキはこれを「可能性の郷愁」と呼ぶ・・・

『ユリイカ アントニオ・タブッキ 2012−6』 澤田直著「ポルトガル、裏面へ」より引用

by kurarc | 2017-03-19 23:02 | fragment(断章・断片)