リベタージュ 飯田橋



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先日、東西線に乗り換えるために中野駅で降りようとしていたが、居眠りをして乗り過ごしたため、飯田橋駅まで行き、東西線に乗り換えることにした。こういう時、若い頃であれば、何をやっていたのだ、と後悔していたが、最近では、逆に何かいいことが起こるかもしれない、多分、寝過ごしたのは何かに出会う運命に違いないと思うようにしている。

そう思っていると、そういうことは本当に起こるものである。普段は降りない飯田橋駅(水道橋寄りの出口)を出ると、わたしが最近「Rivetage リベタージュ」と名付けた、ガード下、リベット留め鉄骨構造物に出くわした。水道橋駅にも立派なリベタージュはあるが、ここ飯田橋の鉄骨もなかなか見ごたえがある。

このようなどうでもよいと思われる空間になぜこうした迫力あるデザインを試みたのか、まだよく調べていないのでわからないが、個人的には東京らしい景観のように思う。もちろん、地方都市にもこうした立派なリベット留めの鉄骨はあるだろうが、わたしは当面、東京のガード下に残るリベット留め鉄骨構造物を「リベタージュ」と呼ぶことにしている。(iPHONEにて撮影)

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by kurarc | 2019-09-14 22:17 | rivetage(リベット建造物)

リベタージュ(Rivetage)

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高田の旅の副産物は、JR高田駅が鉄道レール(一部)で構築されたリベット留めの駅舎であったこと。わたしが現在、撮影をしようとしている”リベタージュ”と命名した建造物に属するものであった。

実は、同じような試みで、建築家の岸本章氏は、レールでつくられた構築物(上屋)の写真を集大成したものを出版されている。興味をもってから30年、撮影し始めてから10年をかけた書物であるとHPに書かれていた。わたしはまだ、その書物をみたことはないが、わたしのプロジェクトもその書物に近似したものとなると思われる。

このブログでもカテゴリーに「リベタージュ(Rivetage)」をつくることにした。ひとまず、コンデジで撮影した写真を収めておくことにしたい。

*現在使用しているコンデジは、ライカ C-LUXである。ポルトガル語発音だと、”セールシュ”だが、もちろん英語読みの”シールクス”と発音するのだろう。

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by kurarc | 2019-02-13 21:22 | rivetage(リベット建造物)

Rivetage(リヴェタージュ)のある風景

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仕事で水道橋の駅を降りたときに、たまたま水道橋のガード下を通過した。鉄骨造の橋桁がポルティコをかたちづくり、その下は道路と歩道が走る。

この鉄骨はリベット締めされた鉄骨である。わたしの母校の小学校体育館もリベット締めであることに最近気づいたが、1960年代くらいまで現在の高力ボルトに代わり使用された鉄骨を締め付けるための金属の鋲である。頭が丸いこともあり、鉄骨の表情が柔らかくなる。レトロな雰囲気も漂わせる。

1964年の東京オリンピックの時期に建設された鉄骨造はこのリベットが使用されている。(身近な事例は、東京タワーなど。もちろん、エッフェル塔も。)しかし、2020年の東京オリンピックに向かって、東京はこうした過去の建造物が次々と解体されている。前回の東京オリンピックにおいても、東京の風景は大きく変化し、過去の建造物、事物が数多く解体されたはずである。

失われていくものに対して、あたたかい眼差しを注ぐことがすべての分野で必要とされると思うが、水道橋のポルティコを歩きながら、無人のパリの風景を撮影したアジェの写真のように、こうしたリベット時代の鉄骨を写真に定着させておきたい、という衝動にかられた。

日本はよく木の文化の国と言われる。しかし、その木を加工し、固定するのは金属、すなわち、のこぎりやノミ、カンナ、和釘であった。こうした金属文化なしには高度な木の文化は存在しなかった。木と金属は一心同体であったはずである。

わたしは実家が鉄工所であったせいか、わたしの原風景は旋盤を使う父の姿や、旋盤から白煙をはいて飛び散るキリコ(螺旋状の金属クズ)であり、その機械音であった。そうした環境で育った経緯もあり、金属文化に親しみをもつのかもしれない。

当面、この被写体を「Rivetage(リヴェタージュ)」というフランス語をキーワードに定めておこうと思う。

東京を撮影するテーマが一つ、見つかった。

*金属のほか、石の文化や土の文化も忘れてはならない。
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by kurarc | 2018-05-16 21:43 | rivetage(リベット建造物)